模型実験の研究者 斉藤孝三 (Dr. Kozo Saito)
 業績
 江守一郎の愛弟子として模型実験理論を発展させた。学生時代に相馬清二先生とともに行った火災旋風の研究は有名。火災、燃焼の模型実験から始まり今日燃焼工学の権威。
 コンピュータシュミレーションと模型実験を駆使できる数少ない研究者であり、世界中の誰からも愛される人柄の持ち主。
 略歴
1950年 東京都出身
1980年 成蹊大学大学院博士過程終了 工学博士
      カリフォルニア大学(UCSD)応用物理工学科研究生
1981年 プリンストン大学機械航空工学科研究員
1986年 ケンタッキー大学工学部準教授
      この間、航空宇宙局(NASA)、農務省森林局(USDA)および環境庁(EPA)共同研究員
1993年 同大学教授
1999年 塗装技術研究所ディレクター
2001年 同大学主席教授
 Tennessee Valley Authority Professor in Mechanical Engineering
      (米国機械学会 ASME, フェロー)
2007年 同大工学技術研究所
 Institute of Research for Technology Development (IR4TD 初代所長兼任

 主な著書、主要論文
・「模型実験の理論と応用」第3版、技報堂出版、2000年 (2刷2009年:若干の改定あり
・「 ビル火災時に火災階廊下で生じる気流伝播の模型実験と相似則」、江守一郎共著、日本火災学会論文集29(2)、日本火災学会、1979.12
「鉄道車両火災の模型実験と相似則〔含 討論〕」、江守一郎共著、日本機械学会論文集. B編46(407)、日本機会学会、1980.07
「米国における火災研究の動向と研究評価の方法-1-研究環境と研究評価」、
火災34(3)、日本火災学会、1984.06
「火災における相似模型-1-定在火災に関する相似則」、江守一郎共著、 日本機械学会論文集. B編51(466)、日本機会学会、1985.06
「水面に浮遊した原油上の火炎伝播」、
新井 雅隆;Robert A. Altenkrich共著、石油学会誌33(6)、石油学会、1990.11
「マイクロフレームに形成される熱と流れ場」、中村祐二共著、ながれ20(2)、日本流体学会、2001.4
・成蹊大学工学部エレクトロメカニクス工学科 website への寄稿 OBからのメッセージ
IImpact of" Scale Modeling" on Research and Development-1- "Scale Modeling and IR4TD" 日本機械学会熱工学部門ニュースレターNo.55

・新日本製鐵株式會社副社長二村文友氏との対談 モノづくりの原点-科学の世界特別編「西洋と東洋思想との融合から生まれる大局観でものごとの本質を捉える」、NIPPON STEEL MONTHLY 2009, 1・2
他英文論文多数